「The News Lens JAPAN」編集長に元産経新聞社元台北支局長・吉村剛史氏 台湾の正しい情報を提供し、次世代日台交流を強化へ
2023/01/10台湾を拠点とする多言語独立メディア・データプラットフォームThe News Lens グル ープは、産経新聞社台北支局長、編集委員などを務めた経験を持つ吉村剛史氏が12月1日、日本版であるThe News Lens JAPANの編集長に就任した、と発表した。
吉村氏は1965年、兵庫県明石市生まれ。1988~89年日本大学法学部に在学中、北京大学に留学。日大を卒業後、1990年に産経新聞社に入社。当時の日本社会で重要視された2つの未解決事件、「グリコ森永事件」と「赤報隊事件」を担当し、追い続けた。 時には組織犯罪を追い、皇室報道に従事したことも。あるいは戦後中国に残った日本人残留孤児の問題や在日華僑・華人社会に関する取材を通じ、台湾海峡の問題に関心を持つようになった。
産経新聞社の選抜試験により2006年から2007年まで台湾大学に社費留学。2011年から2014年まで産経新聞社台北支局長を務める。 帰国後、「馬英九政権の対日、両岸政策」のテーマで論文を執筆し、日本大学大学院で国際情報学の修士号を取得した。その後、広島総局の局長、編集委員を経て、2019年末に退社し、ジャーナリストとして執筆活動を始めた。
近著に「アジア血風録」(MdN新書)がある。また、雑誌やオンラインニュースなどで、主に台湾海峡情勢に関する記事を多数執筆している。HYPER J CHANNELの番組「吉村剛史のアジア新聞録録」「話し台湾・行き台湾」でのMCや、東海大学海洋学部の非常勤講師も務めている。
吉村氏は、日本と台湾は同じ課題を抱えた兄弟のような関係だが、人口2350万人の台湾から年間500万人が日本を訪れているにもかかわらず、人口1億2500万人の日本からは年間200万人しか台湾を訪れていない、と指摘。「日本に詳しい台湾人はたくさんいますが、残念ながら台湾情勢に真に詳しい日本人はほとんどいません」と語っている。
そして、「台湾を拠点とする多言語独立メディア『The News Lens』の日本版の編集長として、日本の20代、30代、その先の次世代の人たちに台湾の正確な情報を提供し、交流を促進し、相互理解を深め、将来を見据えたより良い関係を築いていきたいと考えています」と語っている。
The News Lens グループコンテンツ長の楊士範は、「The News Lens JAPANは、2021年のグループの新しい事業であり、海外における国際展開の重要かつ決定的なステップとなるものです。このたびの吉村氏の加入は、日本版にとって非常に重要な基礎となるでしょう」と話している。
11月26日に台湾で行われた統一地方選挙直後、吉村氏の依頼で日本版では、マスコミから「神がかり的予言者」と称される小笠原欣幸・東京外大教授からの寄稿を得た。この選挙を総括し、分析する独占記事の掲載には大きな反響があり、注目を集めた。吉村氏の編集方針や企画によって、日本版はより優れたコンテンツを生み出し、日本の読者の注目を集めることができると信じている。
TNLメディアグループは現在300人近い従業員を抱え、今後も読者層の拡大、国際的な展開、戦略的なデータ提携、新しい技術力の向上を図っていく予定。現在グループは 關鍵評論網、INSIDE、運動視界、Cool3c、every little d、電影神搜、歐搜哇、商益、iCookの9メディア。
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